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眠りコラム 2026.07.09
「よく眠ると風邪をひきにくい」は本当だった。免疫力と睡眠・寝具の深い関係

「よく眠ると風邪をひきにくい」は本当だった。免疫力と睡眠・寝具の深い関係

この記事の目次

そもそも「免疫力」とは?
免疫力と睡眠の関係——なぜ眠ると病気に強くなるのか
「質の良い睡眠」とはどんな状態か
寝具が睡眠の質に与える影響
今日からできる、睡眠の質を上げるための習慣
あなたの寝具、見直しのタイミングかも?チェックリスト
まとめ|免疫力を高める土台は、毎晩の睡眠にある

風邪が流行する季節になると、「手洗い・うがい」に加えて「しっかり眠ること」が大切だとよくいわれます。でも、なぜ睡眠が免疫力に関係するのか、きちんと理由を知っている方は意外と少ないかもしれません。

今回は、免疫と睡眠の関係を整理したうえで、ふとんや枕などの寝具選びが免疫力の維持にどうつながるかをご紹介します。

 

そもそも「免疫力」とは?

免疫とは、ウイルスや細菌などの異物が体内に侵入したとき、それを見つけ出して取り除く仕組みのことです。自分の細胞と外から入ってきた異物を見分け、異物だけを攻撃するという精巧なシステムが体の中に備わっています。

免疫には大きく分けて2種類あります。

① 自然免疫——生まれながらに持つ防衛機能

ウイルスや細菌が体に入り込んだとき、即座に反応して攻撃を始める仕組みです。マクロファージや好中球、NK細胞などが代表的な免疫細胞で、外敵に対する第一の防衛ラインとして機能しています。

② 獲得免疫——学習しながら強化される防衛機能

自然免疫で排除しきれなかった病原体に対し、その特徴に合わせた抗体をつくって対応する仕組みです。一度戦った病原体の情報を記憶できるため、次に同じ病原体が侵入してきたときにより素早く対応できます。

この2つの免疫が連携することで、私たちの体は日々の感染症から守られています。

 

免疫力と睡眠の関係——なぜ眠ると病気に強くなるのか

「風邪をひいたらとにかく眠りなさい」とよくいわれますが、これには科学的な根拠があります。

ウイルスや細菌への感染をきっかけに体内で分泌される免疫物質(サイトカインというたんぱく質)は、睡眠を促進する働きを持っています。そして逆に、睡眠自体がサイトカインの分泌を促すことも明らかになっています。つまり、免疫と睡眠は互いに促進し合う関係にあるのです。

十分な睡眠をとることで免疫細胞の働きが強化され、感染症にかかりにくくなるだけでなく、かかってしまった場合の回復も早まります。反対に、睡眠不足や睡眠の質の低下は、免疫力の低下や感染症の重症化リスクにつながるという研究報告もあります。

睡眠の質と免疫力の関係(まとめ)

 

状態 免疫への影響 体への影響
質の良い睡眠が十分にとれている 免疫細胞の働きが活性化 感染症にかかりにくく、回復も早い
睡眠不足・睡眠の質が低い 免疫力が低下しやすい 感染症リスクが高まり、重症化しやすい

 

「質の良い睡眠」とはどんな状態か

免疫力を高めるには、ただ眠ればよいというわけではなく、睡眠の「質」が重要です。以下の4つのポイントが揃っているかどうかが目安になります。

・ 寝つきが良い
・ 途中で目が覚めることなく、ぐっすり眠れる
・ 朝の目覚めがすっきりしている
・ 日中に強い眠気を感じない

これらが毎日実感できているなら、睡眠の質は良好といえます。一方で、「寝ても疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」という方は、睡眠環境の見直しが必要なサインかもしれません。

「よく眠ると風邪をひきにくい」は本当だった。免疫力と睡眠・寝具の深い関係

寝具が睡眠の質に与える影響

生活習慣や食事と並んで、見落とされがちなのが「寝具環境」です。寝具は毎晩長時間、体に直接触れるものだからこそ、睡眠の質に大きな影響を与えます。

① 枕の高さ——首と背骨のラインが決め手

枕の高さが体型に合っていないと、首や肩に余分な負荷がかかり、血行が悪くなります。それが睡眠中の寝返りの増加や中途覚醒の原因になることがあります。

理想的な枕の高さは、仰向けに寝たときに首の自然なカーブが保たれる高さです。一般的には2〜4cm程度が目安とされますが、体型や肩幅によって異なります。枕の高さが合っていないと感じている方は、ぜひ一度見直してみてください。

② 掛けふとん・敷ふとんの素材——保温性と吸湿・放湿性がカギ

睡眠中、人は一晩でコップ約2〜3杯分(約500ml)の汗をかくといわれています。この湿気をうまく吸収・発散できない寝具では、寝床内が蒸れて体温調節が乱れ、深い眠りに入りにくくなります。

理想的な寝床内の環境は、温度33℃・湿度50%前後とされています。この環境を自然に作り出してくれる素材として、以下が代表的です。

 

素材 主な特徴 おすすめの方
羽毛 軽量で保温性・放湿性が非常に高い 深部体温の低下を妨げず、スムーズな入眠を助ける
羊毛(ウール) 吸湿・放湿性に優れ、体温調節しやすい 寝汗が多い方・冷え性の方
綿(コットン) 肌触りが良く、吸湿性に優れる 肌が敏感な方・春〜秋向き

③ マットレス・敷ふとん——体圧分散と寝姿勢のサポート

体に合わないマットレスや敷ふとんは、腰や肩への局所的な圧力(体圧)を生み出し、寝ている間に無意識に体が緊張した状態が続きます。その結果、朝起きたときに体がだるい・疲れが取れないという状態になります。

適切な体圧分散ができる寝具を選ぶことで、仰向けでも横向きでも体が自然な姿勢を保ちやすくなり、より深い睡眠が得られやすくなります。

 

今日からできる、睡眠の質を上げるための習慣

寝具を整えることに加えて、日常生活の工夫も睡眠の質に直結します。

生活習慣
・ 就寝・起床時間をなるべく一定にして、体内時計のリズムを保つ
・ 寝る2〜3時間前に38〜40度のぬるめのお風呂にゆっくり入る
・ 朝起きたら日光を浴びて、体内時計を整える
・ 軽く汗ばむ程度の運動を習慣的に行う

食事の工夫
・ 朝食をしっかりとり、睡眠と覚醒のリズムにメリハリをつける
・ 寝る直前の食事・飲酒・カフェインは控える
・ ビタミンB群・カルシウム・マグネシウム・トリプトファンなど、睡眠に関わる栄養素を意識的に摂る

寝室環境
・ 室温は冬16℃前後・夏26℃前後、湿度は50〜60%程度に保つ
・ 就寝前の照明は、白っぽい昼光色ではなく夕日のようなオレンジ系の暖色に切り替える
・ スマートフォンやパソコンの画面は就寝30分前には見るのをやめる

 

あなたの寝具、見直しのタイミングかも?チェックリスト

以下の項目に一つでも当てはまる場合、寝具の劣化や不適合が睡眠の質に影響しているかもしれません。

チェック項目
朝起きたとき、肩や首がこっている・痛い
寝ても疲れが取れないと感じることが多い
夜中に何度も目が覚める
ふとんの中が蒸れる、または寒くて眠れない
現在の枕の高さが自分に合っているか自信がない
マットレス・敷ふとんを5年以上買い替えていない
掛けふとんが重く、寝返りがしにくいと感じる

 

まとめ|免疫力を高める土台は、毎晩の睡眠にある

免疫力と睡眠は、切っても切り離せない関係にあります。そしてその睡眠の質を左右するのが、毎晩使う寝具です。

「なんとなく眠れているから大丈夫」と思っていても、寝具が体に合っていないことで、知らず知らずのうちに睡眠の質が下がっていることがあります。体が本来持っている免疫力を十分に発揮させるためにも、まずは寝具の見直しから始めてみませんか。

枕の高さ調整からふとんの素材選びまで、お客様の体型やお悩みに合わせてご提案いたします。ぜひお気軽にご来店、またはスタッフにご相談ください。

【参照元】
免疫を高める「睡眠」の重要性
https://benza.jp/knowledge/immunity/