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眠りコラム 2026.04.17
自分に合うふとんの選び方 基本から解説

〜「寝姿勢・体格・体質」3つのポイントで考える〜
自分に合うふとんの選び方 基本から解説

この記事の目次

ポイント① 寝姿勢——仰向け派? 横向き派?
ポイント② 体格——体重・筋肉量で「硬さ」が変わる
ポイント③ 体質——寒がり・暑がりで「素材」が変わる
敷きふとんの「硬さ」は高反発でも低反発でもなく、ちょうどよいバランスが大事
掛けふとんは「二枚重ね」で温湿度を整える
まとめ|「自分を知ること」が、よい眠りへの第一歩

「ふとんを買い替えたいけれど、何を基準に選べばいいかわからない」——そんなお声をよくいただきます。お店に来ると種類が多くて迷ってしまう、という方も少なくありません。
実は、自分に合うふとんを選ぶうえで押さえておきたいポイントは、大きく3つです。「寝姿勢」「体格」「体質」——この3つを知ることが、ふとん選びの確かな出発点になります。今回は、この3つを軸に、敷きふとん・掛けふとんそれぞれの選び方の基本をわかりやすくご紹介します。

 

ポイント① 寝姿勢——仰向け派? 横向き派?

ふとん選びで最初に考えたいのが、自分がどんな姿勢で眠っているかです。人は一晩に何度も寝返りをうちますが、「主にどちらで寝ているか」によって、必要なふとんの特性が変わります。
仰向けで寝ることが多い方に大切なのは、「背骨の自然なS字カーブを保てるか」どうかです。立っているときの背骨はゆるやかなS字を描いていますが、眠るときもそのカーブが保たれることが理想です。腰が深く沈み込む柔らかすぎるふとんは、背骨が「く」の字に曲がりやすく、腰への負担が増してしまいます。
一方、横向きで寝ることが多い方は、肩や腰の出っ張りをやさしく受け止めてくれるふとんが必要です。硬すぎるふとんでは肩が圧迫されて背骨が横から見て曲がってしまい、肩こりや寝起きの不快感につながることがあります。横向き寝の方は、体の凹凸を自然に支えてくれるしなやかさのある敷きふとんを選ぶのがポイントです。

 

ポイント② 体格——体重・筋肉量で「硬さ」が変わる

体格も、敷きふとん選びに大きく影響します。がっちりとした体格で筋肉量のある方は、ある程度しっかりとした反発力のあるふとんが合う傾向にあります。体をしっかり支えてくれる硬さがあることで、安定した寝姿勢が保てます。
一方、筋肉量が少ない方や細身の方は、体圧分散性を重視して選ぶことが大切です。体の出っ張った部分だけに圧力が集中すると、血行が悪くなり寝返りが増えて眠りが浅くなります。体全体を均等に支えてくれる素材を選ぶことで、ぐっすり眠れる環境に近づきます。
体重が重い方は、ふとんへのストレスも大きくなるため、耐久性にも注目してください。へたりやすい素材では数年でサポート力が失われ、結果的に腰への負担が増してしまうこともあります。長く使える高耐久の素材を選ぶことが、長い目で見てもお得です。

 

ポイント③ 体質——寒がり・暑がりで「素材」が変わる

ふとんの中の温度と湿度は、眠りの質に直接影響します。快適な寝床内環境は温度33℃・湿度50%前後といわれており、これを保てるかどうかが、朝まで熟睡できるかどうかに関わってきます。
寒がりの方は保温性の高い素材が合います。羽毛や羊毛(ウール)は天然素材ならではの優れた保温力を持ち、体をやさしく包んで温めてくれます。一方、暑がりで寝汗をよくかく方には、吸湿・放湿性が高い素材が適しています。寝汗を素早く吸い取って外に逃がしてくれることで、ふとんの中がじめじめせず、快適さが保たれます。
「冬は寒いのに夏は蒸れる」という、寒がりと暑がりの両方を感じる方も少なくありません。そうした方には、吸湿・放湿性と保温性を両立する羊毛(ウール)素材が特におすすめです。季節を問わず寝床内の温湿度を自然に調整してくれる性質があります。また、寝室の環境(断熱性・床材・暖房の使い方など)も温湿度に大きく影響しますので、生活環境全体を踏まえて選ぶことも大切です。

 

敷きふとんの「硬さ」は高反発でも低反発でもなく、ちょうどよいバランスが大事

「硬いふとんが体にいい」というイメージを持つ方は多いですが、今日では硬いだけが良いわけではないことがわかっています。硬すぎると体の凸部に圧力が集中し、血行が妨げられます。すると体はその不快感を解消しようと寝返りを増やし、眠りが浅くなってしまいます。
かといって、低反発素材のように体圧分散性が高すぎると、今度は寝返りが打ちにくくなります。寝返りにはある程度の反発力が必要で、それによって自然に体位が変わり、血行が保たれます。高反発すぎず、低反発すぎない——ほどよいバランスの取れた硬さが、快眠への近道です。
また、フローリングでふとんを使う方は通気性にも注意が必要です。フローリングは畳と違って湿気をほとんど吸わないため、ふとんの下に湿気が溜まりやすくカビの原因となります。ふとんの下に通気のためのすのこや吸湿シートを使うことや、毎日の収納を心がけることで、カビを予防できます。

自分に合うふとんの選び方 基本から解説

掛けふとんは「二枚重ね」で温湿度を整える

掛けふとんの選び方でよく見落とされるのが「重ね方」です。一枚の分厚い掛けふとんより、薄い二枚を重ねるほうが、断熱効果と湿気の調整が両立しやすいことがあります。上のふとんが素早く汗を吸い、下のふとんからゆっくり放出するという構造にすることで、ふとんの中の湿度が上がりにくくなります。
「二枚は手間がかかりそう」と思われるかもしれませんが、一枚ずつを軽めのものにすれば取り扱いも楽になります。季節に応じて一枚だけ使ったり、二枚重ねにしたりと調整できる点も、二枚使いの大きなメリットです。

 

まとめ|「自分を知ること」が、よい眠りへの第一歩

自分に合うふとんを選ぶには、まず「どんな姿勢で寝ているか」「体格はどうか」「寒がりか暑がりか」という自分自身のことを知ることが大切です。そのうえで、背骨を正しく支えてくれるか、適度な反発と体圧分散のバランスが取れているか、温湿度を快適に保てるか——という視点で選んでいくと、ふとん選びがぐっとしやすくなります。
「腰が痛い」「朝になっても疲れが取れない」という方は、今のふとんが自分に合っていないサインかもしれません。使い続けたふとんは素材がへたり、支える力が落ちていることもあります。
どんなふとんが自分に向いているか迷ったときは、ぜひお気軽にご相談ください。お客様の体格・寝姿勢・生活環境をお聞きしながら、一緒に最適な一枚を探します。「眠れている」から「よく眠れている」へ——その一歩を、私たちがお手伝いします。

わたやすスタッフより