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眠りコラム 2026.08.08
夏の寝室、何度に設定していますか?最新研究が示す「24℃未満」の重要性と寝具の役割

夏の寝室、何度に設定していますか?最新研究が示す「24℃未満」の重要性と寝具の役割

この記事の目次

最新研究が示す「寝室24℃未満」の効果
「28℃以下」の目安では不十分なケースも
室温管理と寝具——エアコンだけでは解決しないこと
エアコンと寝具を併用する際の工夫
まとめ——「室温管理」と「寝具選び」は夏の快眠対策の両輪

「エアコンをつけると体が冷えそう」「電気代が気になる」——そんな理由で、夏の夜にエアコンの設定温度を高めにしている方は少なくありません。しかし、最新の研究によると、寝室の温度設定は健康や睡眠の質に直結する重要な要素であることがわかってきました。

今回は、寝室の室温に関する最新の研究結果をもとに、夏を快適かつ安全に乗り切るための室温管理と、それを支える寝具の役割についてご紹介します。

 

最新研究が示す「寝室24℃未満」の効果

オーストラリア・グリフィス大学の研究グループが、65歳以上の高齢者47人を対象に、夏季における寝室の室温と心血管系への影響を調査しました。

参加者は手首にウエアラブルデバイスを装着して心拍数や心拍変動を記録し、同時に寝室内の温度センサーで室温を計測。室温を「24℃未満」「24〜26℃未満」「26〜28℃未満」「28〜32℃未満」の4段階に分けて、心拍変動などのデータとの関連を解析しました。

その結果、室温が24℃以上になるすべての条件で、副交感神経の働きを示す指標が有意に低下することが示されました。副交感神経はリラックス状態をつくる神経であり、その働きが弱まるということは、睡眠中であっても身体が生理的なストレス状態にあることを意味します。

さらに室温が高くなるほど、交感神経(緊張・ストレス時に働く神経)が優位になる傾向や、心拍数の上昇も確認されました。寝苦しさで何度も寝返りを打ってしまう夜、身体は静かにストレスを受け続けているといえます。

寝室の室温区分と身体への影響

室温区分 身体への影響(24℃未満との比較)
24℃未満 副交感神経が優位で、生理的ストレスの少ない状態を保ちやすい
24〜26℃未満 副交感神経の働きが有意に低下し、ストレス反応が増加する傾向
26〜28℃未満 交感神経が優位になりやすく、心拍数の上昇も見られる
28〜32℃未満 生理的ストレスがさらに高まる可能性が示唆される

「28℃以下」の目安では不十分なケースも

厚生労働省・環境省は、熱中症予防の観点から室温の目安を28℃以下としています。これは長年にわたり広く知られてきた基準ですが、近年の気候変化や高齢化の進展を踏まえると、より厳格な室温管理が求められる場面が増えています。

特に、夕方から翌朝の最低気温が25℃以上となる「熱帯夜」が続く時期には、室温が28℃前後でも実際の体感や生理的な負担はそれ以上に大きくなりがちです。前述の研究を踏まえると、就寝時の室温を24℃未満に設定することが、より安全な目安といえそうです。

高齢者や心疾患の既往がある方は、暑さによる生理的な変化への耐性が低下しやすいため、日中だけでなく就寝時の室温にも特に注意を払う必要があります。

夏の寝室、何度に設定していますか?最新研究が示す「24℃未満」の重要性と寝具の役割

 

室温管理と寝具——エアコンだけでは解決しないこと

室温を24℃未満に設定することは重要な対策ですが、室温が適切でも、寝具が体の熱や湿気を適切に処理できなければ、寝床内(ふとんの中)は蒸れて不快な状態になります。エアコンの設定温度と、寝具選びは両輪で考える必要があります。

夏に適した寝具の条件

・ 吸湿性・放湿性に優れ、寝汗を素早く処理できる素材であること
・ 熱がこもりにくく、寝床内の温度上昇を抑えられること
・ エアコンの冷気で体が冷えすぎないよう、適度な掛け心地があること

夏向け寝具素材の比較

素材 特徴 おすすめポイント
麻(リネン) 吸湿性・放熱性に優れ、肌離れが良い 寝汗が多い方や、寝床内のべたつきが気になる方に最適
綿(コットン) 吸湿性が高く、肌触りが柔らかい オールシーズン使いやすく、肌が敏感な方にも向く
夏用合繊(接触冷感) 触れた瞬間にひんやり感じる加工がされている エアコンと併用して、就寝直後の暑さを和らげたい方に
ガーゼ 通気性が高く、軽くて速乾性がある タオルケットや薄手の肌掛けとして、冷えすぎ防止にも役立つ

 

エアコンと寝具を併用する際の工夫

室温を24℃未満に保ちながら快適に眠るためには、エアコンの使い方にも工夫が必要です。

・ 就寝中はエアコンを切らず、タイマーではなく一定温度で稼働させ続ける(夜間に室温が上がるのを防ぐため)
・ 冷気が直接体に当たらないよう、風向きを調整するかサーキュレーターで空気を循環させる
・ 体が冷えすぎないように、薄手のタオルケットや肌掛けを併用する
・ 寝室に温度計・湿度計を置き、実際の室温を把握する習慣をつける

「エアコンが効きすぎて寒い」と感じる場合も、設定温度を上げるのではなく、寝具で調整することで、室温24℃未満を保ちながら快適な眠りを実現できます。

 

まとめ——「室温管理」と「寝具選び」は夏の快眠対策の両輪

最新の研究は、夏の寝室の室温が単なる快適さの問題ではなく、健康や生理的なストレスに直結する重要な要素であることを示しています。特に高齢者や心疾患のある方にとって、就寝時の室温を24℃未満に保つことは、安全な夏を過ごすための具体的な対策のひとつです。

そして、その室温管理を無理なく実現するためには、寝具選びも欠かせません。吸湿性・放湿性に優れた素材を選ぶことで、エアコンの設定温度を必要以上に下げずに済み、体の冷えすぎも防げます。

夏に向けた寝具の見直しについて、ぜひお気軽にスタッフにご相談ください。お客様の体質や寝室環境に合わせた最適な寝具をご提案いたします。

 

■参照元:
早すぎません!今から熱中症対策を、寝室の温度はズバリ何度がいいか【豪グリフィス大の研究より】
https://diamond.jp/articles/-/388118