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眠りコラム 2025.08.22
昔の寝具は超高級品!? 歴史を知ると“今のふとん”が欲しくなる理由

昔の寝具は超高級品!? 歴史を知ると“今のふとん”が欲しくなる理由

この記事の目次

日本最古の寝具は奈良時代!? 寝具の始まりは“上流階級専用”だった
世界に目を向けると、寝具は「権力と富の象徴」だった
「枕」も進化していた!? 驚きの寝具の歴史
今の寝具は、歴史上もっとも「手に入りやすく、快適」なアイテム
寝具は“消耗品”ではなく、“自己投資”
まとめ|歴史を知ると、“今のふとん”がもっと欲しくなる

ふとんやベッドなどの寝具は、今や私たちの日常に欠かせない存在です。毎晩あたりまえのように使っているその「寝具」が、実は歴史的には非常に貴重で高価なものであったことをご存じでしょうか?
かつて寝具は、一部の特権階級だけが手にできる“贅沢品”でした。そしてその歴史をたどってみると、現代の私たちがどれほど快適な眠りの恩恵を受けているか、改めて実感できるはずです。
この記事では、日本と世界の寝具の歴史をざっくりひもときながら、「なぜ今、寝具を見直すことが価値ある選択なのか」をお伝えしていきます。

日本最古の寝具は奈良時代!? 寝具の始まりは“上流階級専用”だった

日本の寝具の歴史をたどると、そのルーツはなんと奈良時代(8世紀)にまでさかのぼります。
当時の貴族たちは「床(ゆか)」と呼ばれる木製の寝台の上に、毛皮や畳、布を敷いて寝ていたとされています。これが、現代のベッドの原型とも言える存在です。しかし、これらの寝具はあくまで貴族や僧侶といった上流階級のみが使っていたものであり、庶民の生活とはまったく別の世界のものでした。
江戸時代に入ってもなお、多くの庶民は“寝具を持たず、畳や床にそのまま寝る”生活をしていたと言われています。つまり、「ふとんで寝る」という行為そのものが、長らく“贅沢の象徴”だったのです。

 

世界に目を向けると、寝具は「権力と富の象徴」だった

世界の寝具の歴史もまた、非常に興味深いものです。
古代エジプト
王族は金で装飾された豪華なベッドで寝ていたという記録があります。一方、庶民は床にワラや布を敷いて寝るという、非常に質素なスタイルが主流でした。
古代ローマ
「レクトゥス」と呼ばれる寝台が貴族階級に愛され、藁や羽毛を詰めたマットレスも登場。睡眠の質を高める工夫がされていたことが分かります。
中世ヨーロッパ
この時代に流行したのが「天蓋付きベッド」。カーテンで囲うことで、防寒・防虫・プライバシー確保といった機能性を持たせた、まさに“理想の眠り”を追求した寝具の原型です。
こうして世界各地を見ても、ベッドやふとんといった寝具は長らく「富と権力の象徴」「憧れの対象」だったことがわかります。

昔の寝具は超高級品!? 歴史を知ると“今のふとん”が欲しくなる理由

The vector illustration of an ancient baroque large wooden bed with the heavens

「枕」も進化していた!? 驚きの寝具の歴史

寝具といえばマットレスやふとんに目が行きがちですが、実は「枕」にも面白い歴史があります。
例えば古代エジプトでは、石製の枕が使われていました。これには頭部を高く保ち、虫の接近を防ぐという実用的な目的があったと考えられています。また、中国では陶器でできた枕が主流だった時代もあります。
現代の感覚で考えると「そんなのでよく眠れるな…」と思ってしまいますが、これが当時の“最先端”だったのです。
一方、現代の私たちはというと、低反発素材や高さ調整可能な枕、通気性に優れた快適な素材など、まさに“理想の枕”がいとも簡単に手に入る時代に生きています。

 

今の寝具は、歴史上もっとも「手に入りやすく、快適」なアイテム

こうした歴史を知ると、現代の私たちがどれほど恵まれた環境にいるのかが、よりはっきりと見えてきます。
にもかかわらず、
• 「朝起きても疲れが取れない」
• 「敷ふとんがぺたんこになっている」
• 「枕が合っていない気がする」
こうした“なんとなくの不調”をそのままにしている方は少なくありません。
実はそれ、寝具が今の自分に合っていないサインかもしれません。

 

寝具は“消耗品”ではなく、“自己投資”

睡眠は、人生の約3分の1を占める大切な時間です。そんな時間を快適に過ごすための寝具選びは、日々の健康を守る「自己投資」と言えます。
とくに現代の寝具は、素材・構造・機能性の面で大きく進化しています。抗菌・防臭・通気性・体圧分散・温度調整など、目的に合わせた製品が数多く揃っています。
しかもそれらは、かつてのように“一部の人だけが手にできる”ものではありません。誰もが選び、使える時代になったのです。

 

まとめ|歴史を知ると、“今のふとん”がもっと欲しくなる

寝具の歴史を知ることで、いま私たちがどれほど快適な眠りの選択肢に囲まれているかが見えてきます。
• 昔は寝具が手に入るのは上流階級のみだった
• 世界中で寝具は「富と憧れ」の象徴
• 現代では、誰もが高性能な寝具を選べる時代
• 寝具の見直しは、最高の“睡眠投資”になる
「なんとなくそのまま使っている寝具」から、「今の自分に合った寝具」へ。
最高の眠りは、もはや昔話ではありません。
ふとんの歴史を知った今こそ、あなたの寝具もアップデートしてみてはいかがでしょうか?